しぐさの日本文化を読んだ
精神科医のとある方が長年読んでいるという話をきき、どういう内容なのか気になったのでKindle版で購入して読んでみた。
日本文化を様々な”しぐさ”から分析していくというもの。
例えば、”頑張る”という言葉は、本来は”我意を固執して譲らないこと”という意味。あまりよくない意味として使われる言葉であった。共同体の成員の中で、風変わりな主張をすることを背景にもつ。
“へだたり”という言葉。この言葉は距離感からきている。日本人に置ける”距離感”、西洋に置ける、など、様々な文化を”へだたり”という観点から論じている。
“触れる”という仕草。触れることへの神経さを、日本、西洋など、いくつか事例をのせながら”触れる”に関する言葉なども。心に触れる、身体に触れる。
“なじむ”。”幼なじみ”など。
はたまた、ヨーロッパにあって日本に移植されなかったしぐさに関しても論じている箇所がある。論理と雄弁。当時の、雄弁の目的である”説得”という行為の必要さの違いなど。身体を使った感情表現もこの雄弁の一部である。ここから”一人称の呼び方の多様さ”も日本文化として非常に面白いものだという話にも広がっている。
確かに、勤労・OSSの世界などで日本文化以外の人とコミュニケーションをとると(さらには直接)、身振りなんかは非常に大事な要素になることを実感している。自分の状態を相手に伝える為に。また、英語だと表現として一番伝えたいことを文章の前に持っていく、とか。
いずれにせよ、久しぶりに精神科医の世界の文書を読んだ気がする。日本以外の文化を経験した後に読むと、なおのこと、色々と納得いったり経験と照らし合わせることができて面白いですね。
興味深いレビューありがとうございます